ガス給湯器の号数や性能、オートやフルオートの違い、交換時期について

給湯器のオートとフルオートとは

給湯器で沸かしたお湯が入った浴槽

追い焚き付きの給湯器にはオートとフルオートがある

一般的な追い焚き機能が搭載された給湯器はオートタイプとフルオートタイプのどちらかを選ぶことができます。

追い焚き付き給湯器へ交換する際、2つの違いは何なのか、どちらを選ぶべきかお悩みになる方が多いポイントです。

追い焚きとお湯はりは両方ともできますが、フルオートには追加で別の機能がありますし、細かな違いも複数あります。

このページでは、オートとフルオートについて解説します。

オートとは

オートタイプの給湯器の方は、リモコンのお湯はりスイッチを押すだけで、自動的に設定したお湯の量と温度でお湯をはってくれます。

そして自動機能をオンの状態にしておくことによって、一定時間が経過した時点でお湯の温度が下がっていると、自動的に追い焚きをして保温します。

機能がある程度限られている分だけ、フルオートタイプの給湯器と比較すると値段がおよそ1万円ぐらい安いという違いがあります。

追い焚き機能がほしい、給湯器の購入や交換を安価で済ませたい際に選ばれているのがオートです。

フルオートとは

フルオートタイプの給湯器もオートタイプの給湯器と同じ様に自動的にお湯をはって追い焚きもしてくれます。

しかし、フルオートの追い焚きは一定時間ごとの温度検知のみならず、人が入浴したことも検知します。

自動的に保温もしてくれるため次の人が入るときにお湯が冷めているのを防ぐことができます。

冬に冷えている身体でバスタブに入るとお湯が冷めてしまいますが、バスタブに人が入浴したことを検知して自動的にお湯を沸かす機能が搭載されているため設定されている温度にまで引き上げてくれます。

また、オートの自動お湯はりは設定水量のお湯をお風呂に溜めますが、フルオートは設定水位までとなります。

前日の残ったお湯を温め直す場合に、設定水位を超えてお湯が溢れる心配をする必要がなくなります。

フルオートタイプには、オートにはない機能もございます。

その一つとしてご紹介したいのが、自動たし湯機能です。

バスタブに溜まっているお湯を使ってお湯の量が減っても、たし湯を自動的に行ってくれます。

かけ湯などをしてお湯をたくさん使っても、次に入る人に迷惑をかけることがありません。

家族が入った後の湯船のお湯は、減ってしまっているのが当たり前でしたが、フルオートなら快適な湯量・温度を常に維持してくれるのです。

そしてフルオートタイプには、配管を自動的に洗浄する機能も搭載されていて、湯船のお湯を抜いたら追い焚き配管を自動的に洗浄します。

追い焚き配管の中には汚れが溜まりやすく、実は細菌の温床となりやすいのです。

お湯を捨てる際に自動で配管の中に高温のお湯を流してきれいに洗浄するフルオートなら、毎日キレイなお風呂に入ることができるのです。

いちいち足し湯や追い焚きをするのが面倒、家族の中に免疫力の低いお子様や高齢者がいる、清潔なお風呂に入りたいといった場合にはフルオートが選ばれています。

おすすめはフルオート

おすすめかつ人気があるタイプは、断然フルオートです。

オートと1万円ほどの差額ですが、便利さが全然違いますね。

給湯器は約10年~15年で買い替えとなります。

10年以上使うことを考えると、追い焚き管を清潔に保てるフルオートに軍配が上がるのも頷けます。

また、金銭的に余裕があるのなら、エコジョーズ給湯器への買い替えがおすすめです。

フルオートは足し湯や配管洗浄機能があるため、やはりお湯の使用量が多くなります。

ガス代を1~2割程度節約できるエコタイプとの組み合わせが良いでしょう。